- 揚げ物とワインがマリアージュを生み出す理由
- ワインと揚げ物をペアリングする際の3つのポイント
- ワインに合わせられる、おすすめの揚げ物と組み合わせ一例
なぜ、揚げ物とワインはマリアージュを生み出すのか?
そもそも、なぜ揚げ物とワインがマリアージュを生み出し、人々をとりこにするのでしょうか? 結論から言うと、「ワインそのものが、元から揚げ物に合う」という性質を持っているからです。 西欧は、古くから「油で食べ物を揚げる」という文化が盛んな地方。 たとえば、- フランス:フレンチフライ(フライドポテト)、カツレツ
- イタリア:フリッター
- イギリス:フィッシュアンドチップス、クロケット(コロッケ)
- スペイン:ペスカード・フリット(魚介の揚げ物)
ワインと揚げ物を、ペアリングする際のポイント
ワインと揚げ物のペアリングについて、深く知っている人は少ないでしょう。 ワインと揚げ物を合わせるうえでは、以下4つの点に注目することが大切です。- 基本は白ワインがおすすめ
- 揚げ物の素材と、ワインの種類を合わせる
- 衣のタイプに注目してみる
- 色に合わせる
基本は白ワインがおすすめ
あくまでも基本的には、ですが、ワインと揚げ物を合わせるなら白ワインをメインに考えるとよいでしょう。 なぜなら、味のバランスがよくなるからです。 使われている素材にもよりますが、基本的に揚げ物は味が濃く、こってりとしています。 特にカツレツのような肉が使われているものは、濃厚かつずっしりとした味わいです。 野菜や海鮮でも、やはりそれなりな重さがあるでしょう。 となるとワインのほうは、あっさりとした白ワインがよく合うのだと想像がつくはずです。 揚げ物と濃厚さと白ワインのあっさりとした切れ味は、お互いを引き立て合うでしょう。 似たような理由で、スパークリングワインなどもおすすめ。 コーラとフライドポテトが抜群の相性を発揮するように、揚げ物とスパークリングワインのペアリングはすばらしい組み合わせです。 とはいえ、「赤ワインは絶対に合わせられない」というわけでもありません。 基本的に揚げ物であれば、何ワインだったとしても、じゅうぶんすぎる相性を発揮してくれます。 赤身肉を使ったカツレツなどであれば、むしろ赤ワインのほうが合わせやすいということもあるでしょう。 ただ、基本的には白ワインのほうが、揚げ物には合いやすいというわけです。 もし悩むようなら、白ワインを優先して選ぶのがよいでしょう。揚げ物の素材と、ワインの種類を合わせる
もう一つのポイントとしては、「揚げ物の素材とワインの種類を合わせる」という考え方もあります。 揚げ物と一口に言っても、使われている素材はさまざま。 正直なところ、素材がなんであれワインと組み合わせれば美味しいものです。 しかし、素材との相性まで考えてペアリングすれば、より鮮烈なマリアージュが楽しめるでしょう。 具体的には、以下のように合わせるのがおすすめです。- 牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類→白ワイン・ロゼワイン・赤ワイン
- 白身魚、貝類などの魚介類→白ワイン・ロゼワイン・スパークリングワイン
- じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなどの野菜類→白ワイン・スパークリングワイン
衣のタイプに注目してみる
揚げ物とワインを合わせるときは、衣のタイプに注目するのもよいでしょう。 フライに天ぷら、フリッターと、衣のタイプはさまざまです。 素揚げという方法もあるでしょう。 やや薄くて軽い感じの天ぷらやフリッターには、同じくライトな白ワインがよく合います。 フライのようにややずっしりとした衣なら、赤ワインも選択肢として考えられるでしょう。素材の色に合わせる
本当に合わせるのが面倒くさい時は、「素材の色に合わせる」という形でも問題ありません。 白っぽい素材なら白ワイン、赤っぽい素材なら赤ワインかロゼワイン、というわけです。 これは揚げ物に限らず、すべての料理とワインの組み合わせを考えるうえで、一つのセオリーと言われています。 とにかく色さえ合っていれば、問題はありません。ワインと合わせられる、おすすめの揚げ物とは? 合わせ方も紹介
ワインと揚げ物を合わせるなら、以下のようなものがおすすめ。- 鶏の唐揚げ
- コロッケ
- とんかつ
- 天ぷら
- 魚のフライ