こんにちは、ワインネーション編集部です!
「お酒は飲めないけれど、乾杯の華やかさは諦めたくない」「健康のためにアルコールを控えたいけれど、食事に合わせる一杯は欲しい」。そんな声に応えてくれる存在として、いま世界のレストランやワインラヴァーの間で注目を集めているのが、フランス発のフレンチ・ブルーム(FRENCH BLOOM)です。
アルコール度数0.0%でありながら、シャンパーニュを思わせるきめ細かな泡とミネラル感。しかもその正体は「ブドウジュース」ではなく、本物のワインからアルコールだけを丁寧に取り除いたスパークリングワインです🍷
この記事では、商品ページだけでは伝えきれなかった創業の物語、産地リムーの意味、4つのキュヴェの飲み分け、そして「結局どれを選べばいいのか」までを、編集部がじっくり解説します✨
- こんな方に読んでほしい:ノンアルコールワインを試してみたい/妊娠中・授乳中でも乾杯を楽しみたい/飲み会の幹事で「飲めない人」にも気を配りたい/ギフトを探している
結論|フレンチ・ブルームは「ノンアルコール飲料」ではなく「0.0%のワイン」
先に結論をお伝えします。フレンチ・ブルームは、一般的なノンアルコール飲料とはつくり方も、産地も、評価も別物です。
- つくりが違う:果汁に炭酸を加えた飲料ではなく、有機栽培のブドウから本物のワインを醸し、そこから低温真空蒸留でアルコールだけを段階的に取り除いています。
- 産地が違う:フランス南部ラングドック地方のリムー。1544年にまで遡る、スパークリングワイン発祥の地として知られる歴史的な産地です。
- 評価が違う:2025年「ワールド・スパークリング・ワイン・アワード」のアルコールフリー部門で世界一に。2024年からはモエ・ヘネシーが少数株主として出資し、世界展開を後押ししています。
📋 まずは基本情報をチェック
| 生産者 | フレンチ・ブルーム(French Bloom) |
|---|---|
| 国・地域 | フランス/ラングドック・ルーション地方 リムー |
| アルコール度数 | 0.0%(商品区分はワインテイスト飲料) |
| ブドウ品種 | シャルドネ(白)/シャルドネ・ピノ・ノワール(ロゼ) |
| 栽培 | オーガニック栽培/ヴィーガン対応 |
| 添加物 | 砂糖不使用・亜硫酸塩無添加・保存料不使用 |
| 熟成 | フレンチオーク樽とステンレスタンクで6〜8ヶ月以上 |
| ラインナップ | ル・ブラン/ル・ロゼ/エクストラ・ブリュット/ラ・キュヴェ ヴィンテージ |
なぜ「ノンアルコールなのにワイン」と言えるのか
世の中のノンアルコール飲料には、大きく分けて3つのつくり方があります。フレンチ・ブルームが選んだのは、いちばん手間のかかる方法でした。
| タイプ | つくり方 | 味の傾向 |
|---|---|---|
|
① ワインから脱アルコール ← フレンチ・ブルーム |
ブドウを醸してワインにし、後からアルコールだけを除去 | ワイン由来の酸・ミネラル・複雑味が残る。食事に寄り添う |
| ② 果汁ベース | ブドウ果汁や濃縮還元果汁に炭酸を加える | 果実の甘さが前面。ジュース感が強い |
| ③ 茶・ハーブ・水ベース | お茶やボタニカルを炭酸で割る | すっきり軽快。ワインらしさは控えめ |
フレンチ・ブルームが属するのは①の「脱アルコールワイン」。だからこそ、甘さで誤魔化すのではなく、酸とミネラルで料理を受け止めることができます。これが「ジュースみたい」と言われがちなノンアルコールワインとの、いちばん大きな違いです。
🍇 出発点は、ブドウ畑
フレンチ・ブルームのサヴォワールフェール(匠の技)は、優れたワインがそうであるように、ブドウ畑から始まります。ラングドック地方リムーの海洋性テロワールが、有機栽培のシャルドネとピノ・ノワールに自然な酸味と複雑さをもたらします。
ブドウは早摘みされ、発酵後はフレンチオーク樽とステンレスタンクで6ヶ月以上熟成。エクストラ・ブリュットでは約30%をオーク樽で熟成させ、脱アルコール後も崩れない「骨格」をつくります。
🍷 アルコールを「抜く」のではなく「少しずつ減らす」
ここがフレンチ・ブルームの技術的な核心です。一般的な脱アルコールは一気にアルコールを飛ばそうとするため、香りや旨みも一緒に失われがち。同社は低温真空蒸留を用い、三段階に分けてゆっくりとアルコールだけを減らしていきます。
| 段階 | アルコール度数 | この工程の狙い |
|---|---|---|
| 第1段階 | 約14% → 3% | ワインの骨格を保ったまま、大部分のアルコールを除去 |
| 第2段階 | 3% → 0.5% | 香りの成分を守りながら、さらに微量まで低減 |
| 第3段階 | 0.5% → 0.0% | 仕上げ。清澄で伸びやかな酸を残して完成 |
「ワインが先、0.0%は後」。— フレンチ・ブルームの一貫した哲学
✨ 足さない、という贅沢
そしてもうひとつ見逃せないのが、添加物の少なさです。砂糖不使用、亜硫酸塩無添加、保存料不使用。ヴィーガン対応でもあります。脱アルコールすると味が薄くなる分、多くの製品は甘みや香料で補いますが、フレンチ・ブルームは原料の質と熟成で補うという選択をしました。この潔さが、星付きレストランのテーブルに置かれる理由なのでしょう。
生まれたのは、二人の女性の「乾杯できない夜」
フレンチ・ブルームは2019年、パリで生まれました。創業者は、トップモデルとして活躍するコンスタンス・ヤブロンスキーと、ミシュランガイドのディレクターを務めていたマギー・フレールジャン=テタンジェ。長年の友人である二人は、大西洋を挟んで暮らしながら、パリで再会します。
そのとき、マギーは双子を妊娠中でした。華やかな社交の場に出ても、「エレガントで、大人のための、ノンアルコールの飲み物」が存在しない——二人はすぐに気づきます。シャンパーニュの代わりに差し出されるのは、甘いジュースか、炭酸水。乾杯の輪に入れない寂しさと、目の前の精巧な料理に合わせる一杯がない歯がゆさ。その体験が、ブランドの出発点になりました。
そして、マギーの夫であるロドルフ・フレールジャン=テタンジェが技術面を担います。彼はアヴィーズで家族経営のシャンパーニュ・フレールジャン・フレールを創業した人物。シャンパーニュとコニャックで数十年の経験を持つ彼が加わったことで、「アイデア」は「ワインづくり」へと変わっていきました。数年をかけて有機栽培のベースワインを磨き、香りと骨格を守る独自の脱アルコール工程を組み上げていきます。
2024年には、モエ・ヘネシーがノンアルコール部門として初めて出資。2025年には「ワールド・スパークリング・ワイン・アワード」のアルコールフリー部門で世界一に輝きました。2026年には「Wine Star Award 2026」のInnovator of the Yearにも選出されています。
産地リムー|1544年から続く「泡の聖地」
フレンチ・ブルームの拠点は、フランス南部、ラングドック地方のリムー。ここは、1544年にまで遡るスパークリングワイン発祥の地とされる、歴史ある産地です。
リムーを特別なものにしているのは、歴史だけではありません。大西洋と地中海の影響が交差するこの地域は、穏やかな気温、規則的な降雨、そして粘土と石灰岩が混じり合う珍しい土壌に恵まれています。石灰岩質の土壌は、ブドウに引き締まった酸を与え、それが脱アルコール後も残る「ワインらしさ」の源になります。
さらに、オーデ渓谷の上流に位置する自社畑では昼夜の寒暖差が激しく、一粒一粒に新鮮さとアロマティックな緊張感が宿ります。
🏰 ノンアルコールブランドとして初の自社ドメーヌ
2025年、フレンチ・ブルームはリムーに25ヘクタールのエステート(ドメーヌ)を取得しました。ノンアルコール・スパークリングワインの主要ブランドが自社でブドウを所有し栽培するのは、業界初のこと。外部委託も、安易な道も選ばず、ブドウからボトルまでを完全に管理する体制を整えたのです。
ドメーヌの中心にあるのが「ル・クロ」。樹齢60年を超えるシャルドネの古樹が植わる、希少な区画です。深く張った根は果実に凝縮感とテクスチャーをもたらし、ラ・キュヴェ ヴィンテージ 2023の深みと個性を支えています。
かつて「ノンアルコールワインは、ワインではない」と言われた時代がありました。自社畑を持つという決断は、その言葉に対する、いちばん静かで、いちばん強い反論なのかもしれません。
4つのキュヴェを飲み分ける
現在ラインナップは4種類。まずは一覧で違いを整理しましょう。
| キュヴェ | タイプ | 品種 | 味わい | 容量 |
|---|---|---|---|---|
| ル・ブラン | 白泡 | シャルドネ | 瑞々しい果実味、爽やかな酸、ほのかな甘み | 750ml/375ml |
| ル・ロゼ | ロゼ泡 | シャルドネ/ピノ・ノワール | 繊細で華やかなアロマ、上品な果実味 | 750ml/375ml |
| エクストラ・ブリュット | 白泡 | シャルドネ | 複雑な風味、伸びやかな酸、ミネラル感 | 750ml |
| ラ・キュヴェ ヴィンテージ | 白泡 | シャルドネ(古樹) | 熟成感、奥行き、単一ヴィンテージ | 750ml |
🥂 ル・ブラン|はじめての一杯に
瑞々しい果実味と爽やかな酸味、ほのかな甘みが調和する、いちばん親しみやすい味わい。ノンアルコールワインが初めての方でも「あ、ワインだ」と感じられるはず。食前の一杯にも、和食にも寄り添う万能型です。
🌸 ル・ロゼ|華やかさで主役になれる
繊細で華やかなアロマに魅了される、上品なロゼスパークリング。シャルドネにピノ・ノワールをブレンドすることで、白にはない色気と丸みが生まれます。食卓の彩りとしても優秀で、写真に映える一本。お祝いの席や、女性同士の集まりにもよく合います。
💎 エクストラ・ブリュット|ワイン好きのための一本
シャンパーニュのブラン・ド・ブランを思わせる、複雑な風味と伸びやかな酸味、そしてミネラル感。白い花のニュアンス、かすかに感じる干しアプリコット、そして塩味を思わせる余韻が長く続きます。0.0%・糖分0・亜硫酸塩0、1杯あたり約1キロカロリーという潔さも魅力。ガストロノミーの現場で選ばれているのは、このキュヴェです。
👑 ラ・キュヴェ ヴィンテージ|特別な日のために
単一ヴィンテージで造る最上級キュヴェ。樹齢60年超の古樹シャルドネが、熟成感を纏った奥行きのある味わいを生み出します。ナンバリング入りの木製ギフトボックスも用意され、贈り物としても特別感があります。
おいしく飲むための3つのポイント
1. 温度はよく冷やして、4〜6℃
スパークリングと同じく、しっかり冷やすのが基本。冷蔵庫で3時間以上冷やし、飲む直前に氷水でさらにキリッと締めると、泡と酸の輪郭がはっきりします。
2. グラスはチューリップ型か、白ワイングラス
細長いフルートグラスは泡は長持ちしますが、香りが立ちにくいもの。ブランドはチューリップ型を推奨しています。なければ白ワイングラスでも十分に香りが開きます。
3. 料理は「塩気」と「酸」で合わせる
| 合わせたい料理 | おすすめキュヴェ |
|---|---|
| 生牡蠣、白身魚のカルパッチョ、寿司、天ぷら | エクストラ・ブリュット/ル・ブラン |
| テリーヌ、生ハム、シャルキュトリー、トマトの料理 | ル・ロゼ |
| チーズ(ハード系)、ナッツ、グリッシーニ | ラ・キュヴェ ヴィンテージ |
| 食前の一杯、持ち寄りパーティー、ピクニック | ル・ブラン(375mlも便利) |
こんなシーンで選ばれています
- 妊娠中・授乳中の方の乾杯に:周囲と同じグラスで、同じ祝祭感を。
- 飲めない方・お酒を控えている方へのおもてなし:幹事の気配りとして、一本あると場が和みます。
- 健康診断前、ダイエット中、翌日が大事な日:アルコールを抜きたいけれど物足りなさは避けたい夜に。
- ギフト・手土産:木箱入りのラ・キュヴェは、ワイン好きへの贈り物としても遜色ありません。
飲む前に知っておきたい注意点
最後に、正直にお伝えしておきます。フレンチ・ブルームは「アルコール度数0.0%」を掲げていますが、商品区分はワインテイスト飲料であり、0.1%未満のアルコール分を含む旨の注記があります。完全な「0.00%」ではない点は、事前に知っておいてください。
- 妊娠中・授乳中の方、お子様、アルコールに敏感な方は、かかりつけ医にご相談のうえご判断ください。
- 薬を服用中の方、運転される方も、自己判断せず専門家にご確認を。
- 開封後は栓をして冷蔵保存し、2〜3日以内を目安に飲みきるのがおすすめです(泡が抜けるため)。
- 「酔いたい」目的には向きません。あくまで味と雰囲気を楽しむ飲み物です。
よくある質問
Q. 味は甘いですか?
A. 全体的に辛口寄りで、甘さは控えめです。ル・ブランはほのかな甘みがありますが、ジュースのような強い甘さではありません。砂糖は不使用です。
Q. 普通のシャンパーニュと何が違いますか?
A. いちばんの違いはアルコールの有無と、その製造工程です。フレンチ・ブルームは本物のワインを醸した後、低温真空蒸留でアルコールを除去します。香りや酸を守るために、3段階に分けてゆっくり減らすのが特徴です。
Q. ヴィーガンでも飲めますか?
A. はい。ラインナップはいずれもヴィーガン対応です。動物由来の清澄剤を使用していません。
Q. 1本でどれくらい飲めますか?
A. 750mlはグラス約6杯分、375mlは約3杯分が目安。一人飲みや、少人数の食卓には375mlがちょうどいいサイズです。
Q. ギフトにも使えますか?
A. もちろんです。ボトルデザインが上品なので、そのままでも手土産になります。最上級のラ・キュヴェ ヴィンテージには木製ギフトボックスが付属します。
Q. ノンアルコールビールとはどう違いますか?
A. ノンアルコールビールは麦を原料にしたビールテイスト。フレンチ・ブルームはブドウを原料にしたワインテイストで、泡の質、酸の立ち方、料理との相性が異なります。食卓ではワインのポジションを担えるのが強みです。
まとめ|0.0%は「我慢」ではなく、新しい選択肢
フレンチ・ブルームを一言で表すなら、「アルコールを抜いたワイン」ではなく「0.0%という新しいワインの形」。ブドウ畑を持ち、醸造し、脱アルコールし、ブレンドする。その全工程に、シャンパーニュとコニャックで培われた技術と、二人の女性の「乾杯したい」という想いが詰まっています。
飲める人も、飲めない人も、今夜は飲まないと決めた人も。同じテーブルで、同じグラスで、同じ泡を眺めながら乾杯できる。それは我慢の代替品ではなく、選択肢が増えるということなのだと思います🍷✨
まずは飲みやすいル・ブランから。華やかさを求めるならル・ロゼ。ワイン好きを唸らせたいならエクストラ・ブリュット。そして特別な日には、ラ・キュヴェ ヴィンテージを。グラスを傾けるたび、リムーの風と、誰かと分かち合う時間の豊かさを感じられるはずです🍷