ピノ・ノワールとは?初心者さん必見!基本情報3つとおすすめワイン
赤ワインを選んでいると「ピノ・ノワール」と書かれたワインをよく目にしませんか?
ピノ・ノワールはブルゴーニュ地方を代表する葡萄品種です。 葡萄の品種ってたくさんあって覚えるのが大変ですよね。
けど、代表的なものをいくつか覚えると、ワイン選びがぐっと楽しくなります!葡萄の特徴を覚えると、自分の好みや気分に合わせたワイン選びができるようになってくるからです。
今回は赤ワインの代表的な葡萄品種の一つ、「ピノ・ノワール」について。基本情報とおすすめワインを紹介していきたいと思います。
世界中で愛されている「ピノ・ノワール」の特徴をチェックして、赤ワイン選びに役立ててくださいね!
ピノ・ノワールの基本情報!ワイン初心者が覚えたい3つのポイント
まずは、ピノ・ノワールの基本的な情報をチェックしていきましょう。
ワイン初心者がまず覚えたい「ピノ・ノワール」のポイントは3つあります。
ピノ・ノワールの基本情報!ワイン初心者が覚えたい「3つのポイント」
- ブルゴーニュを代表する葡萄品種
- エレガントな赤ワイン
- 世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」
ピノ・ノワールの基本①ブルゴーニュを代表する葡萄品種
ピノ・ノワールはブルゴーニュを代表する葡萄品種です。
ブルゴーニュはフランスを代表する名醸造地。長い歴史の中で、ロマネ・コンティやシャブリなど数々の名ワインを生み出してきました。
そんなブルゴーニュの「赤ワイン」といえば、ピノ・ノワール」です。
例えば「AOCブルゴーニュ赤ワイン」を名乗るには、ピノ・ノワール100%でワインを作る必要があります。
ピノ・ノワールの基本②エレガントな赤ワイン
ピノ・ノワールからつくられるワインは、エレガントな赤ワインです。
たまに白やスパークリングワイン、ロゼもつくられますが、一番有名なのは赤ワイン。
まずは「ピノ・ノワール=エレガント赤ワイン」と覚えておくと良いと思います。
どうしてピノ・ノワールが「エレガントな赤ワイン」なのかというと ・華やかな香り ・酸味が穏やか ・なめらかなタンニン といった、ピノ・ノワール赤ワインのもつ「味」や「香り」の特徴からです。
華やかな香りに、穏やかな酸味やタンニン。上品な味わいや香り、舌触りから「エレガントな赤ワイン」と呼ばれるようになりました。
ピノ・ノワールの葡萄は、皮が薄いので、渋みが少なくタンニン控えめなワインが出来上がります。葡萄の皮って食べると渋みがありますよね。
赤ワインは皮も一緒に醸造するので、皮が薄い葡萄からつくったワインの方が渋みが少なくなるというわけです。
ワインの色は淡いルビーレッド色。若いピノ・ノワールワインはフレッシュでいちごやチェリーなどフレッシュなベリーの香りを感じます。
一方、長く熟成させたピノ・ノワールワインは、シルキーで滑らかな舌触り。香りや味わいの複雑さが増します。 若くて果実味を感じるワインも、長期熟成させた滑らかで香り豊かなワインも、どちらも上品な香り・味わいです。
エレガントなピノ・ノワールのいろんな顔を楽しんでみてくださいね。
世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」
ピノ・ノワールといえば、世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」を覚えておきましょう。
「ロマネ・コンティ」も、ピノ・ノワール葡萄からつくられるワインの一つです。
ロマネ・コンティを飲んだことはなくても、名前は聞いたことある!という人は多いのではないでしょうか?何を隠そう、私もその一人です。
ロマネ・コンティは、ブルゴーニュ・ヴォーヌ・ロマネ村にあるピノ・ノワール葡萄の特級畑(グラン・クリュ)の名前です。
この畑からつくられる赤ワインだけ「ロマネ・コンティ」と名乗ることができます。 「世界一高価なワイン」と言われるロマネ・コンティの値段は、1本100万円以上のものがほとんど!良い年のヴィンテージなら、200?300万円にもなります。
さらに、年々価格は上昇しています。 どうしてこんなに高値で売られているのかというと、 ・品質が良い ・生産本数が少ない ・投資として購入する人が多い といった理由からでしょう。とことんこだわった高いクオリティはもちろんのこと、生産数や投資する人も価格に影響しています。
ロマネ・コンティは1年に6000本前後しか生産されません。 この生産本数に比べて「買いたい」人が多すぎるので、どんどん値段が高騰しています。年々価格が上がっていくロマネ・コンティに目をつけて、投資として購入する人まで出るほどです。
もちろん、品質が素晴らしいというのは大前提ですが、ロマネ・コンティの希少性も重なってこれほどの高価なワインが生まれたというわけです。
もっと知りたい方に!「世界のピノ・ノワール」からおすすめワイン
ピノ・ノワールについてもっと知りたい!とう人のために、世界のピノ・ノワールからおすすめ地域とワインを紹介します。
たくさんある葡萄の品種の中でも、栽培が難しいピノ・ノワール。昔は「ブルゴーニュ以外の土地では作れない」と言われていました。 けれど、現在は技術の進歩や生産者たちの努力によって、世界中さまざまな場所でピノ・ノワールがつくられています。
そんな世界中で愛されている、ワインの女王「ピノ・ノワール」の、代表的な産地3つとおすすめのワインを紹介していきますね。
おすすめ①フランス「ブルゴーニュ」のピノ・ノワール
ピノ・ノワールといえば、フランスのブルゴーニュ。
世界中でつくられているピノ・ノワールですが、まずはやっぱり、本家「ブルゴーニュ」のピノ・ノワールを試すのがおすすめです。
ブルゴーニュはワイン好きなら誰もが知っている名醸造地。 フランスワイン法の厳格な規制のもと、つくられているワインなので、品質への安心感はピカイチです。
ブルゴーニュのワインには、4つの「格付け」があります。格が上がるほど、厳格な規制が存在して、「品質の良いワイン」とされているのですが、その分価格も上がります。
ちなみに、4つの格付けを高級な順番に並べると ・グラン・クリュ(特級の畑) ・プルミエ・クリュ(1級の畑) ・村の名前がついたもの ・地域の名前がついたもの となります。
ブルゴーニュでは、葡萄がつくられる畑によって格付けが決められているんです。 ちょっと高価なブルゴーニュワインは、レストランで頼むと予算が上がってしまうので、まずは「おうち飲み」もおすすめですよ!
そんなブルゴーニュのピノ・ノワールの中から、おうちで気軽に飲みやすいおすすめワインを1本紹介。
シャトー ド サントネイ/ ブルゴーニュ コート ド ドール クロ フィリップ ル アルディ ルージュ [2017年ヴィンテージ] 750ml 赤
ブルゴーニュの「コート ドール」という地域でつくられるピノ・ノワール赤ワイン。なめらかで、たっぷりとした果実感。香り豊かでエレガントなピノ・ノワールらしさを楽しめます。
おすすめ②「ニュージーランド」のピノ・ノワール
栽培が難しく「ブルゴーニュでしかつくれない」と言われていたピノ・ノワール。
そんなピノ・ノワールの栽培に、フランス以外で初めて成功した国が、ニュージランドです。 ニュージーランド北部はブルゴーニュ地方とよく似た気候と土壌です。だからこそ、ピノ・ノワールの名醸造地として成長していきました。
そんなニュージーランドのピノ・ノワールの中のおすすめは、ブルゴーニュ地方と似た気候・土壌「マーティン・ボロー」のワイン。
ワイン好きからの評判も抜群です。
マーティンボロー ヴィンヤード/マーティンボロー テ テラ ピノ ノワール [2017年ヴィンテージ] 750ml 赤ワイン
よく熟したチェリーやラズベリーのアロマが華やかに香ります。味わいもソフトでフルーティ。
おすすめ③アメリカ「オレゴン州」のピノ・ノワール
最後のおすすめは、アメリカを代表する名醸造地「オレゴン州」のピノ・ノワールです。
フランスのブルゴーニュと同じくらいの緯度に位置するオレゴン州は、ブルゴーニュのような涼しい気候。ピノ・ノワールが好む冷涼な気候の中で、高品質なワインがつくられています。
オレゴン州の中でも、とくに「ウィラメット・ヴァレー (Willamette Valley)」のピノ・ノワールは美味しい!と評判です。 オレゴン州のワインを選ぶ時はぜひ、ラベルに「Willamette Valley」と書かれたものを選んでみてくださいね!
今回わたしが紹介するワインも、ウィラメット・ヴァレーのピノ・ノワールです。
ヨハン ヴィンヤーズ/ エステート ピノ ノワール [2021] 750ml・赤ワイン
ヨハン ヴィンヤーズ エステート ピノ ノワール [2021] 750ml 赤
柔らかく繊細なピノ・ノワール。滑らかなタンニンにチェリーやラズベリーの果実味。洗練されたエレガントな香りと味わいが楽しめます。
まとめ:赤ワインの女王「エレガントなピノ・ノワール」
今回は、ブルゴーニュ生まれのピノ・ノワールについて、基本情報とおすすめワインを紹介しました。
ピノ・ノワールの基本情報!3つのポイント
・ブルゴーニュを代表する葡萄品種
・エレガントな赤ワイン
・世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」
世界のピノ・ノワール!おすすめワイン
・フランス「ブルゴーニュ」のピノ・ノワール
・「ニュージーランド」のピノ・ノワール
・アメリカ「オレゴン州」のピノ・ノワール
タンニンが少なめで、柔らかくエレガントなピノ・ノワールワインは、赤ワイン初心者さんも飲みやすいはず。
ブルゴーニュの郷土料理「牛肉の赤ワイン煮込み」や「北海道カマンベール」などのクリーミーなチーズと合わせて飲むのがおすすめですよ!
お肉とチーズ、ピノノワールを準備して、エレガントで美味しい週末を過ごしてみませんか。