「ワイン初心者だから」と、ワインを飲むのをためらっているあなた、ワインは難しいものでも、特別なものでもありません。
ワインは楽しく飲むもの!今回は、ワイン初心者のかたへ、ワインの楽しみ方をご紹介します。
ワインを少しだけ知ることで、楽しく、おいしく飲むことができるようになりますよ。
ワインの基礎知識
ワインを飲むときに、なんとなくワインを選んでいるかた、わからないまま飲んでいるかた、ワインを楽しく選んだり飲んだりするためには、ワインの基礎知識がちょっとだけ必要です。
ワインとはどんなお酒か?
ワインとは、ご存知の通りブドウを原料とするお酒です。原料の糖分が酵母の働きによってアルコール発酵される「醸造酒」に分類されます。ビールや日本酒も醸造酒です。ビールや日本酒には水が加えられますが、ワインには水がいっさい加えられません。それがワインの大きな特徴です。つまり、ブドウ自体が非常に重要で、ブドウの種類や産地によって、大きく味が異なるのです。
白ワインと赤ワインの違い
最初に、白ワインと赤ワインの違いを知っておくことが基本の第1歩です。白ワインと赤ワインは、ブドウの種類が異なり、醸造方法が異なります。
白ワインとは
白ワインは、果皮が黄緑色の「白ブドウ」から造られるワインです。白ワインはブドウの皮と種を取り除いてから発酵させます。白ワインがイエローがかった色をしているのは、白ブドウの果実の部分のみを使用しているからなのです。
通常、ブドウを食べると、皮と種は渋いですよね?白ワインは、皮と種が入っていないため、渋みがありません。渋みを感じず、果実の酸味と甘味が感じられます。辛口の白ワインだと酸味が感じられ、甘口の白ワインだと甘味が感じられます。酸味を感じるとすっきりした印象の味わいになり、甘みを感じるとまろやかな印象の味わいになります。
ワインネーションでは、「辛口」「甘口」と絞り込み検索ができますので、お好みのワインタイプを選ぶ手助けになります。
辛口のおすすめ白ワイン
メゾン ウィリアム フェーブル/ シャブリ [2018年ヴィンテージ] 750ml・白
甘口のおすすめ白ワイン
J & H ゼルバッハ/ ピースポーター ミヘルスベルグ シュペートレーゼ (SC) [2020] 750ml・白ワイン
赤ワインとは
赤ワインは、「黒ブドウ」から造られます。果皮が赤紫色をしていますが、「赤ブドウ」とはいいません。赤ワインは、ブドウの皮と種も除去せずに使って造られます。赤ワインの色は、皮に由来します。そして、種から渋みが出ます。渋みのことをタンニンと呼び、これこそが赤ワインの最大の特徴です。
赤ワインの色と渋みの加減で、「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と分けることができます。色が薄め、渋みが少なめなワインは「ライトボディ」で、味わいは軽やかです。一方「フルボディ」は、色が濃く、渋みも豊富で、重厚感のある味わいです。ライトボディとフルボディの中間くらいの赤ワインがミディアムボディです。
ネットのワインの説明には、「フルボディ」などとボディタイプが書かれていますので、好みのワインを選ぶのに便利です。自分の好みがわかると、ワインを飲むのが楽しくなってきます。
ミディアムボディおすすめ赤ワイン
バロン フィリップ ド ロスチャイルド ムートン カデ ルージュ クラシック [2019] 750ml・赤
フルボディおすすめ赤ワイン
イル ボッロ/ ポリッセナ [2016年ヴィンテージ] 750ml・赤 Il Borro/ Polissena
スパークリングワインとは
スパークリングワインとは、発泡性のワインの総称です。スパークリングワインというと、「シャンパン」を思い浮かべるかたが多いでしょう。シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインのことです。
パーティーなどでよく登場するスパークリングワイン。気分が華やかになるのは、グラスから立ち上る泡のおかげ。スパークリングワインのことを「泡」とも呼びます。
おすすめのシャンパン
ローラン ペリエ/ ラ キュヴェ [NV] 375ml・白泡 スパークリング ハーフボトル Laurent Perrier/ La Cuvee
おすすめのスパークリングワイン
人気ワイン ロデレール エステート/ カルテット・アンダーソン・ヴァレー・ブリュット [NV] 750ml 白ワイン泡 スパークリング
最初におさえておきたいブドウ品種
まずは、白ワインと赤ワインのブドウ品種をふたつずつおさえましょう。ワインはブドウのみで造られているため、品種がとても重要な要素となります。ブドウ品種の知識が少しあるだけで、ワインが身近なものになり、ワインを選ぶのが楽しくなります。
白ワインのブドウ品種
シャルドネ
シャルドネは、フランスのブルゴーニュ地方が原産のブドウ品種です。場所や気候への順応性が高い品種のため、世界中で栽培されています。ブドウ自体に突出した特徴がないため、産地や気候や造り方により、さまざまな味わいになります。
一般的に、フランスなどの寒い産地では、柑橘系のフルーツの香りがして、酸味がしっかりとしている味わいです。一方、カリフォルニアなどの暖かい産地では、トロピカルフルーツの香りがあり、酸味が少なめでまろやかな味わいになります。
シャルドネのおすすめワイン
人気ワイン ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス マコン クロ ド ラ メゾン [2022] 750ml 白ワイン
ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブランは、フランスのボルドー地方が原産のブドウ品種です。これも、世界で広く栽培されています。柑橘系の果実やハーブの香りがあり、酸味が豊かで、さわやかな味わいのワインとなります。
ソーヴィニヨン・ブランのおすすめワイン
人気ワイン ドメーヌ セルジュ ラルー/ サンセール [2020] 750ml・白ワイン
赤ワインのブドウ品種
カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨンは、フランスのボルドー地方が原産で、世界で最も生産量の多いブドウ品種です。カシスのような黒いベリー系の香りがして、タンニンが豊かで濃厚な味わいです。
カベルネ・ソーヴィニヨンおすすめワイン
ジョセフ ロッシュ ヴァン ド ペイ ドック カベルネ ソーヴィニヨン [2022] 750ml・赤
ピノ・ノワール
フランスのブルゴーニュ地方が原産で、これも世界で栽培されているブドウ品種です。イチゴやラズベリーなど赤いベリー系の香りがあり、繊細でエレガントな味わいです。
ピノ・ノワールのおすすめワイン
人気ワイン ロブレ モノ/ ブルゴーニュ ピノ ノワール [2020] 750ml・赤ワイン
ワインの味わい方
ワインは、香りと味わいを楽しむことができるお酒です。難しそうに聞こえるかもしれませんが、少し意識をワインに向ければ、すぐできるようになります。
ワインの香りを感じる
ワインをグラスに注いだら、すぐ飲まないようにしましょう!まずは、香りを感じてみてください。ワイングラスをくるくると軽く回すと、ワインが空気に触れ、さらに香りが立ち上ります。グラスを回すことをスワリングと呼び、スワリングすることによって、ワインの香りが変化していきます。ブドウで造られた飲みものなのに、ブドウ以外の香りがたくさん漂ってきます。そして、その香りが変化していくなんて、神秘な飲みものだと思いませんか?
ワインの香りが変化して、香り高くなってくることを「ワインが開く」といいます。
ワインの味を感じる
ワインはひとくちずつ、ゆっくり飲むようにしましょう。ゴクゴクと一気に飲んでしまうと、味わいを感じることができず、もったいないです!ワインが口に入ったとき、ワインを飲んで口に広がるとき、飲み終わってから口の中に残っている味わいを感じてみましょう。白ワインなら、すっきりとした口当たりか、またはまろやかなか味わいかなど、どんな印象をもったか少しだけ考えてみましょう。赤ワインなら、タンニンが少ないか豊富か、ライトボディなのかフルボディなのか、ワインの味を振り返ってみましょう。そうすると、自分がどんなワインの味が好みなのか、自然とわかってきます。好みがわかると、もうワインの魅力にハマったといってもよいでしょう。
まとめ
ワインの基本知識を少しだけ知っておくことで、ワインの世界が開けてきて、ワインの香りと味わいを感じるだけでワインがだんだん楽しくなってきます。そして、ワインを選ぶこと、飲むことが至福の時間となるでしょう。