赤の微発泡ワインで世界中で愛用されてるランブルスコ
イタリアの銘醸地「エミリア」で造られるワイン、「ランブルスコ」。赤の微発泡ワインで世界中にその名を知られています。

イタリアを代表するワイン「ランブルスコ」は聞いたことがあっても、ランブルスコを製造するワイナリーについて知っている方は少ないのではないでしょうか?
今回は、「ランブルスコ」とランブルスコを製造する人気ワイナリーの一つ「カビッキオーリ」について紹介していきます。
自由と伝統のワイン【ランブルスコ】の特徴
カビッキオーリ社は、ランブルスコを「自由と伝統を表現するワイン」と述べています。
なぜランブルスコが「自由と伝統を表現する」のでしょうか?ランブルスコの特徴を見ていきましょう。
ランブルスコの特徴1:様々な種類の発泡ワイン
ランブルスコの一番の特徴は「発泡ワイン」ということ。一番有名なスタイルは、優しい甘みのある微発泡赤ワインですが、実はフルボディの辛口発泡赤ワインや、甘めのロゼ、白などいろんな種類があります。
白、ロゼ、赤。甘口~辛口、軽いワイン~フルボディまで本当にバラエティ豊か。まさに「自由」なワインです。
「ランブルスコ葡萄」は60種類以上も存在
「ランブルスコ」に使われる主なブドウは「ランブルスコ種」ですが、ランブルスコというブドウ品種にもいろんな種類があります。
その数はなんと60種類以上!
その中で、最も一般的に見られるランブルスコ品種は6つです。
- ランブルスコ・グラスパロッサ
- ランブルスコ・マエストリ
- ランブルスコ・マラニ
- ランブルスコ・モンテリコ
- ランブルスコ・サラミノ
- ランブルスコ・ソルバーラ
ランブルスコのワインは、いくつかのランブルスコ品種をメインに、色のためにアンセロッタ種、ボディや骨格のためにマルツェミーノ、マルボジェンタイル、カベルネソーヴィニヨン種などがブレンドされることも多いです。
甘口?辛口?ランブルスコのラベルの見方
ランブルスコを選んでいると、「セッコ」「アマービレ」などの表記を目にすると思います。これは、ワインの甘さ(辛さ)を表す表記です。
甘口から辛口まで様々な種類があるランブルスコのラベルには、ワインの残糖度によってその甘さや辛さ度合いが表記してあるので、ワイン選びの参考にしてみてくださいね!
ランブルスコの甘さ(辛さ)の表記
- Secco(セッコ):辛口
- Semi Secco(セミ セッコ):やや辛口
- Amabile(アマービレ):やや甘口
- Dorce(ドルチェ):甘口
ランブルスコの特徴2:長い歴史
「ランブルスコ」という名前は、エミリア地区で最も普及しているブドウ品種の名前から付けられました。
味わい深く心地よく、幅広い種類が魅力の「ランブルスコ」は、現在世界で最も流通しているワインの一つです。日本でもよく見かける馴染みの深いワインですよね。
そんなランブルスコの歴史はとても古く、紀元前、古代ローマ時代に遡ります。2000年以上も愛されている長い歴史を持つ、イタリアの伝統的なワインです。
【カビッキオーリ】のランブルスコについて
カビッキオーリはイタリアの銘醸地「エミリア・ロマーニャ」州の「モデナ」という地区にあるワイナリーの名前です。
カビッキオーリ社は90年ほどの歴史あるワイナリー。現在でもなお、一流のワイナリーを目指し、挑戦を続けています。
カビッキオーリ社の歴史
カビッキオーリ社の歴史は、1920年代後半、ウンベルト・カビッキオーリ氏がモデナの近くの村「サンプロスペロ」でワインセラーを構えたことから始まります。
ウンベルト・カビッキオーリ氏はイタリアの美しさと歴史に富んだ土地「サンプロスペロ」にある、彼の土地に情熱を持ち、家の裏にある工房をワインセラーへと改造します。
彼は地元のランブルスカ種のブドウを圧搾し、樽でマストを発酵させ、正しい時期に瓶詰めすることを考えた最初の人でした。
1960年代に、ウンベルト・カビッキオーリ氏の息子たちへとワイナリーが引き継がれると、販路はイタリア中へと広がります。
さらに、1970年には「自由と限界を広げたい」という願いを乗せて、カビッキオーリ社のランブルスコは世界へと飛び立ちました。現在は孫たちへと引き継がれています。
イタリアが貧しい時代でも独自の美しさと創造性、先見の明で生き残り、親から子、子から孫へと引き継がれてきた、歴史あるワイナリー「カビッキオーリ」。
日本でも、このサイト「ワインネーション」でもとても人気のワイナリーです。
カビッキオーリ社の【ランブルスコ】でおすすめ5選
1.カビッキオーリ/ ランブルスコ ロッソ ヴィーニャ デル クリスト
カビッキオーリ ランブルスコ ロッソ ヴィーニャ デル クリスト [2021] 750ml・赤 微発泡
カビッキオーリ最上級のランブルスコ「ヴィーニャ デル クリスト」。カビッキオーリ社のフラッグシップワインです。
ソルバーラ種100%で造られる辛口微発泡ワイン。柔らかく甘い赤いベリーの香りと、舌を刺激する、きめ細かく優しい泡で凝縮された果実味を楽しめます。
2.カビッキオーリ/ ランブルスコ ロッソ コルサソッソ

カビッキオーリもう一つのフラッグシップワイン、コルサソッソ。甘口が多い中で、しっかりしたコクと味わいを持つ辛口。ワンランク上のランブルスコです。
3.カビッキオーリ/ ランブルスコ ロッソ ドルチェ・赤
4.カビッキオーリ/ ランブルスコ ビアンコ ドルチェ・白
微発泡で甘口の白ワイン。アルコール度数低めです。フレッシュなベリーやベルベットの香りがあり、ソフトでフレッシュ感もある甘い味わいが印象的。食前酒や食後のデザートワインとしてもおすすめです。
5.カビッキオーリ/ランブルスコ ロザート ドルチェ・ロゼ
やさしい甘さの微発泡ロゼワイン。華やかなアロマに、フレッシュ&フルーティーでソフトな味わいです。淡いピンク色が綺麗で華やかなので、女子会にもおすすめのワインです。
【ランブルスコ】を料理と一緒に楽しんで
発泡ワインのランブルスコは、活気と喜びが溢れるモダンなワインです。開放的で活気に満ちた特徴と、軽快さは、国籍問わずさまざまな料理によく合います。
とはいえ、やはりランブルスコの故郷、モデナ地方の料理との相性は抜群です。
モデナ地方を代表する料理はこんな感じ。
- パルメザンチーズ
- 生ハム
- バルサミコ酢
- ボロネーゼ
おすすめは、たっぷりのパルメザンチーズと生ハムのったピッツァにバスサミコ酢を少しかけたピッツァとのペアリング。ランブルスコとの最高のマリアージュを楽しむことができるはずです。
次の週末にでも、ぜひ楽しんでくださいね!