スペインのおすすめ白ワイン「カヴァ」と「チャコリ」

スペインのおすすめ白ワイン「カヴァ」と「チャコリ」

スペインワインと言えば赤ワインを想像する人が多いかもしれませんが、個性豊かな白ワインも忘れてはいけない存在です。そんなスペインの白ワインのうち、おすすめを2つ紹介したいと思います。

今回紹介するおすすめの白は「カヴァ」と「チャコリ」です。

シャンパンと同じ製法でコスパ最高「カヴァ」

「カヴァ」について

カヴァはカタルーニャ地方を中心に造られる、スペインを代表するスパークリングワインです。

お手頃価格でスパークリングワインを飲みたいなら、イタリアの「プロセッコ」か「カヴァ」「カヴァ」はシャンパーニュと同じ製法で作られるにも関わらず、2000円以下でも楽しむことができるコスパ最高のワインです。


シャンパンとの違いは?

同じ製法で造られているカヴァとシャンパンですが、大きな違いは「ブドウ品種」です。「カヴァ」は「マカベオ」品種をメインとして生産されます。

マカベオはほのかなフローラルアロマ、レモンのフレーバー、やや苦味のあるグリーンアーモンドが残るシンプルな味わいです。

そこに、豊かなフローラルのアロマと洋ナシやメロンのようなノートの「チャレッロ」、高い酸味とピリッとした柑橘系の風味の「パラレダ」などをブレンドし、味や香りに深みを出します。

カヴァは甘い?辛い?

通常は辛口が多いカヴァ。温暖なスペインの気候では、ブドウの成熟度が高く、糖分の添加があまり必要ありません。糖分の添加0の極辛口ブリュット・ナチューレもあります。

カヴァの糖分はラベルに表記されています。(右側は残糖量・下に進むほど甘口です)

  • Brut Nature(ブリュット・ナチューレ)3g/l未満
  • Extra Brut(エクストラ・ブリュット)6g/l未満
  • Brut(ブリュット)12g/l未満
  • Extra Seco(エクストラ・セコ) 2~17g/l未満
  • Seco(セコ) 17~32g/l未満
  • Semi Seco(セミ・セコ)32~50g/l未満
  • Dolce(ドゥルセ) 50g/l以上

ラベルを見て種類をチェック!

カヴァは熟成度や辛さなどで種類分けされています。(下に進むほど高価なものが多いです)ワインを選ぶ時には産地や甘さと一緒にチェックすると選びやすくなります。

  • ノン・ヴィンテージ:最も基本的なカテゴリー、熟成は最低9か月
  • ヴィンテージ:単一年のブドウで造られ、最低9ヶ月の熟成
  • リゼルヴァ:最低15ヶ月の熟成
  • グラン・リゼルヴァ:最低30ヶ月の熟成ブリュット以上の辛口
  • パラヘ・カリフィカード:グラン・クリュに相当するカヴァの単一畑。

おすすめのボトルは?

糖の添加ゼロのBrut Natureブリュット・ナチューレです。柑橘系果実、青リンゴ、ブリオッシュ、トーストなどの複雑なアロマ。口に含むとフレッシュで、果実味と生き生きとした酸が楽しめます。

星付きレストランに選ばれている、スペイン屈指の実力派。ながらも、お手頃な価格も魅力的です。

淡い麦わら色の色調に、長く立ち昇る泡はきめ細やかでクリーミー。りんごやハーブなどのフレッシュな香りに重なるトーストのニュアンスが芳醇かつデリケートな印象です。非常にキレのある飲み口に長い余韻が漂います。

シルバーで華やかなデザインのボトルはホームパーティーの手土産やお祝いの席にもぴったり!素敵な乾杯が楽しめそうです。

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ピンチョスと楽しみたい「チャコリ」

もう一つのおすすめ白ワインは「チャコリ」。スペインを中心に造られている微発泡性ワインで、辛口、酸味が強くアルコール度数が低いワインです。

チャコリの多くは「バスク地方」で造られています。バスクといえば美食の街「サン・セバスチャン」や文化と芸術の街「ビルバオ」などが有名です。

チャコリの生産地「バスク地方」ってどんなところ?

スペイン北部フランスとの国境にあるバスク地方。バスク風チーズケーキの大ヒットから、日本でも一気に有名になりました。

10万年以上も前から人が住んでいるという、長い歴史を持つバスク。独自の言語や文化を持ち、バルセロナやマドリッドなど他のスペインの都市とはひと味違った魅力があります。

「食」を大事にするバスク文化

「食文化」はバスク文化の中心です。

食べることを娯楽とする人が多いバスクの人々は、食事や料理に多くの時間を費やします。食事に費やす金額も、アメリカの2倍だそう!

街にガストロノミー博物館があったり。人が集まって一緒に料理と食事をする、食道楽の会「チョコ」 (Txoko) があったり。その美食社会をいたるところで垣間見ることができます。

スペイン中でみられるバルのタパス(前菜)をはしごする文化も、バスクでは特に有名です。毎日バスクの古い町の通りを、クロケット、トルティージャ、スライスしてあぶったパン、または魚介類を求めて、何百人もの人々が行き交っています。

代表料理はピンチョスとシーフード

海岸沿いに広がるバスク地区には新鮮で美味しい魚料理が沢山あります。バスク料理を代表する「ピンチョス」にも、タコやアサリ、エビなどが盛られたものがたくさん。

バスク地方の海辺にある美食の街「サンセバスチャン」にも、曲がりくねった道沿いにはたくさんのピンチョス(タパス)バーが立ち並んでいます。

カラフルに彩られた一口サイズのピンチョスと一緒に飲まれているのが、地元のワイン「チャコリ」

「チャコリ」はシーフードと一緒に楽しむのに最高のワインです。

チャコリについて

白が最も一般的に生産されていますが、最近はロゼを作リ始める生産者が増えています。

輸出量がとても少なく、日本ではあまり見かけないチャコリ。総生産量の約80%が地元で消費されています。

チャコリは一般的にアルコールが少なく、酸味の強い辛口です。白はオンダラビ・スリ、赤はオンダラビ・ベルツァというブドウをメインに造られます。

ほとんどのチャコリは白ワイン。緑がかった色合いで、フレッシュでタルトなレモンの風味がします。また、ブドウ園が海にどれだけ近いかにもよりますが、少し塩っぽいミネラルが含まれていることがよくあります。

目で楽しむ!?美味しいチャコリの飲み方

チャコリはユニークな提供方法でも有名です。サンセバスティアンの旧市街周辺のピンチョスバーやビルバオでは、空中で8~10インチの背の高い平底のグラスに注がれます。

イメージとして、高い位置からオリーブオイルを回しかける感じです。

この方法でワインをかき混ぜ、微発泡なチャコリの発泡性を高めているそう。見ても楽しいパフォーマンスですよね!

おすすめのボトルは?

複雑で塩味のある長い余韻。フレッシュで繊細な微発泡白い果実や柑橘系にわずかにハーブを思わせる豊かでエレガントなアロマに、厚みも感じられるなめらかな口当たりです。複雑で塩味のある長い余韻のフレッシュで繊細な微発泡です。

生牡蠣や魚の香草焼きなどのシーフードとのペアリングがおすすめ。サーモンや海老が乗ったピンチョスと一緒にいただくと「サンセバスチャン」にあるタパスバル気分が楽しめます。

赤果実や柑橘系の豊かでキレイなアロマ赤果実や柑橘系の豊かでキレイなアロマ。フレッシュさとまろやかさを持ち併せるエレガントな口当たりの微発泡ロゼです。

ロゼのチャコリはお寿司とのペアリングがおすすめ。もともと生魚と相性抜群のチャコリですが、ロゼはお醤油と良くマッチします。

刺身やお寿司とのペアリングに困った時には、ぜひ試してみてください。

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カヴァで乾杯!チャコリをシーフードと楽しんで

スペインを代表する2つの白を紹介しました。どちらも美食の地から生まれた名品です! カヴァでシュワっと乾杯した後、チャコリをシーフードが乗ったピンチョスと。そんな美味しい週末を、ぜひ友人や家族と楽しんでください!

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