レスブリッジ メナージュ ア ノワール ピノ ノワール [2017] 750ml・赤 Lethbridge Menage a Noir Pinot Noir

レスブリッジ・ワインズは、1996年、神経科学の博士号を持つレイ・ナディソンと医薬品化学博士のマリー・コリス、彼らの友人で疫学博士のエイドリアン・トーマスの3人が高じて始めたブティック・ワイナリーです。

1980年半ば、それぞれの分野でキャリアを確立し、多忙な生活を送っていた3人は時折バーに集まりワインを飲みながら、偉大なワインはどのようにして生まれるのか熱く語らい合っていました。数々の素晴らしいワインに出会い、それらのワインを詳しく調べていくうちに、科学者としての探究心から、オーストラリアにどのようなテロワールがあるのか、その可能性の調査を始めます。

3人はオーストラリアの地質に関する文献や情報を調べると同時に、国内外のワイナリーを訪問し、その土地のテロワールが現れたワインへの理解を深めていきました。そして、自分たちもいつの日か畑を持ち、土地の個性が感じられるワインを造ることを夢見るようになりました。

冷涼気候を生かしたエレガントで、フィネスのあるワイン造りを志向する3人は、自分たちが暮らすメルボルン近くのジーロングで19世紀後半のフィロキセラの被害によりすべてのブドウ樹が引き抜かれるまで優れたワインが造られていた歴史を知り、冷涼地であるジーロングにブドウ栽培に適した土地を探すことを決めました。

そして1996年、ジーロング市北西ムーラブール・ヴァレーに畑を購入します。1870年代からブドウ栽培が行われてきた由緒ある土地で、ところどころ石灰岩、花崗岩、粘土、鉄鉱石が混じる土壌が深さごとに3つの異なる層をなし、地表には多くの玄武岩が見つけられます。

同時に、レイとマリーは専門分野での仕事を続けながら栽培と醸造を学ぶため、ニューサウス・ウェールズのチャールズ・スタート大学で学位を取得します。2人はこれまでのキャリアを離れ、フルタイムで畑作業に取り組み、2003年、念願のワイナリーを立ち上げました。ワイナリー名は畑のあるムーラブール・ヴァレーの町、レスブリッジの名に由来しています。

レスブリッジの畑は土壌のタイプごとに区画され、すべてバイオダイナミック農法で育成されます。ブドウは区画ごとに分けて、小さな発酵槽で仕込まれます。卵形コンクリート発酵槽の使用、自生酵母による発酵、数年使用したニュートラルな熟成樽、最小限の亜硫酸添加など、レスブリッジではブドウと畑の個性を最大限に引き出すよう、人的な介入を極力抑えています。

「テロワールのもつ意味を理解した上で、その土地が持つポテンシャルを引き出し、ワインに自然に表現すること」がレスブリッジが追求し、理想とするものです。

魅力的なチェリー、プラムのアロマに土や林床の香り立ち。ジューシーで生き生きとした果実をシルキーなタンニンが縁取り、上品に口内を覆い尽くす。ベラリンとムーラブール・ヴァレーにまたがるバイオダイナミック育成の2つの畑のブドウを全房で発酵。

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