オレンジ、黒、緑のワイン!?~いろいろな色のワインを楽しもう!~

オレンジ、黒、緑のワイン!?~いろいろな色のワインを楽しもう!~

赤・白・ロゼだけじゃない?いろんな色のワイン

ワインといえば、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの3色がありますよね。でも実は、この3色以外にも世界には「いろんな色のワイン」が存在するのです。

今回は赤・白・ロゼだけじゃない、変わった色のワインをご紹介します。

①近年のトレンド⁉「オレンジワイン」

「オレンジワイン」という名前を聞いたことはありますか?

オレンジワインはその名の通り、見た目がオレンジ色をしたワインです。ここ数年で知名度が上がり、ワイン雑誌などでも特集されるほど注目を集めるワインのカテゴリーのひとつになりました。

「オレンジワイン」と聞くと、オレンジやみかんなど、ブドウ以外の果物から造られたワインと思う方もいるかもしれませんが、オレンジワインはブドウ100%で造られる正真正銘の「ワイン」です。

オレンジワインの造り方

オレンジワインとは、簡単に言うと、白ブドウを使って、赤ワインの醸造方法で造ったワインのことを指します。ロゼワインが黒ブドウを使って、白ワインの醸造方法に近い方法で造るのに対して、反対の造り方とも言えます。

【それぞれのワインの造り方】

赤ワイン 黒ブドウの皮や種子ごと発酵させてから、最後に皮と種子を取り除いて造る
ロゼワイン 黒ブドウの皮や種子を取り除いたブドウ汁のみを発酵して造る
白ワイン 白ブドウの皮や種子を取り除いたブドウ汁のみを発酵して造る
オレンジワイン 白ブドウの皮や種子ごと発酵させてから、最後に皮と種子を取り除いて造る

オレンジワインはこのような醸造方法をすることによって、通常の白ワインでは感じられない渋みや複雑さを感じることができます。

つまりオレンジワインとは、白ワインのような軽やかさをもちながらも、赤ワインのようにタンニンなどの渋みがあるという、赤・白それぞれのいいところを併せ持った、赤ワインと白ワインの中間的なワインなのです。

ジョージアやイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州がオレンジワインの代表的な産地として知られていますが、最近では世界各国で造られるようになってきました。

オレンジワインのおすすめワイン

カステッロ デイ ランポッラ トレビアンコ [2019]

オレンジ 酸化防止剤無添加で、ビオディナミ農法で造られる自然派の辛口オレンジワインです。白ブドウを皮と種ごと発酵させることで、赤ワインに似たふくよかな味わいの仕上がりになっています。前菜からお肉料理までさまざまなお料理に合わせて楽しむことができます。

②とにかく力強い味わいが特徴!「ブラックワイン」

フランスの南西地方にあるカオールで、マルベックやタナなどのブドウ品種から造られる赤ワインは、色がとても深く濃いことが特徴です。その色の濃さから「ブラックワイン」または「黒ワイン」という異名でも知られています。(実際には赤ワインの分類になります。)

マルベックはブドウの果皮が他のブドウ品種に比べて厚く、タンニンが豊富でポリフェノールが多く含まれています。そのため黒みがかった色合いの、果実味豊かで濃縮した味わいを持つ、力強い赤ワインを産み出します。

カオール(黒ワイン)のおすすめワイン

シャトー ピネレ/ カオール ロタンティーク [2016] 750ml 赤ワイン

「ロタンティーク(正統派)」という名前が付けられたカオール産の赤ワインです。古木のマルベック100%で造られる黒みがかった濃い赤色が特徴です。スパイシーな味わいで、飲み応えのある口当たりです。渋くて濃いタイプの赤ワインが好きな方におすすめです!

シャトー ピネレ カオール ロタンティーク [2016] 750ml 赤

③緑のワイン⁉「ヴィーニョ・ヴェルデ」

「ヴィーニョ・ヴェルデ」とは、ポルトガル語で「緑のワイン」を意味しています。ただし、オレンジワインやブラックワインのように、ワインの色合いが緑色をしているから、「緑のワイン」と呼ばれているわけではありません。

ヴィーニョ・ヴェルデは若摘みのブドウを使用して造られる場合が多く、アルコール度数が比較的低く、微発泡のフレッシュな味わいが特徴です。このようなフレッシュで若々しい味わいを表現して「緑のワイン」と呼ばれています。

「緑のワイン」という名前ですが、ヴィーニョ・ヴェルデの大半は白ワインです。ロゼも一部生産されています。また生産量が非常に少ないのでお目にかかることは滅多にありませんが、赤ワインもあります。

ヴィーニョ・ヴェルデのおすすめワイン

キンタ ダ リッシャ/テラス ド ミーニョ ヴィーニョ ヴェルデ ロゼ(SC) [2019年ヴィンテージ]

 淡い色合いが特徴のエレガントなロゼのヴィーニョ・ヴェルデです。アルコール度数が低く、フレッシュな味わいのヴィーニョ・ヴェルデは、夏にぴったりのワインです。すっきりとした酸味とフレッシュな果実味は、魚介料理にもよく合います。キンキンに冷やしてお召し上がりください。

④長期熟成させた黄色のワイン「ヴァンジョーヌ」

「ヴァンジョーヌ」はフランスのジュラ地方で造られるとてもユニークな白ワインです。「ヴァンジョーヌ」とは、フランス語で「黄色のワイン」を意味しています。

見た目も黄色っぽい色合いを持つこの白ワインは、普通の白ワインとは一味違った方法で造られています。

ヴァンジョーヌは遅摘みされたジュラ地方で造られる珍しいブドウ品種サヴァニャンを使って、ブドウの糖分が全てアルコールになるまで発酵させた極辛口の白ワインです。発酵後は約6年もの長い期間樽熟成させることで、色合いは黄色みを帯び、味わいは酸化熟成した独特の風味に仕上げています。

ヴァンジョーヌのおすすめワイン

ピエール ラモット/ シャトー シャロン ヴァン ジョーヌ [2014]  620ml・白ワイン

シェリーや紹興酒にも似たような酸化熟成した風味が特徴的です。アーモンドのようなナッツの風味に、キノコやスパイスのような独特なニュアンスが感じられる複雑な味わいです。普通の白ワインとは一風変わったユニークな味わいを楽しみたい方におすすめの白ワインです。

ピエール ラモット シャトー シャロン ヴァン ジョーヌ [2014] 620ml・白ワイン

まとめ

ワインには、赤・白・ロゼ以外にも、オレンジ・黒・緑・黄色など、ユニークな色の特徴を持つワインがあります。皆さんもぜひ普段とは違う変わった色合いのワインを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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