ボーエン エステート クナワラ カベルネ ソーヴィニヨン [2021] 750ml 赤

クナワラらしいクラシックなスタイルのワイン

ボーエン・エステートは、ダグ・ボーエンが1972年にクナワラに設立した家族経営のワイナリーです。ワイン好きの両親のもとで育ったダグは成人する前からワインを嗜しみ、農業に関心を寄せていました。ある日、隣人のワインコレクターから飲ませてもらったミルダラ社の「1963ペパーミント・パティ」に感動を覚えて以来、ワイン造りに好奇心を抱き、栽培・醸造学を学ぶためアデレード大学ローズワーシー校へ進学します。

71年に卒業後、クナワラのリンデマン社に入社し、醸造に携わる一方、1972年には妻のジョイとクナワラ南部に16haの土地を購入し、シラーズとカベルネ・ソーヴィニヨンを植えました。自分たちの畑のブドウからワインが造れる体制が整い始めた1975年にリンデマン社を去り、以降自らのワイン造りに集中してきました。現在は、娘エマが醸造を引き継ぎ、ボーエン・エステートは2015年には40年目のヴィンテージを迎えました。そして今日も変わらず、クナワラらしいクラシックなスタイルのワインが造られています。

クナワラとその土壌

クナワラはアデレードの南東約400キロに位置し、海岸から60kmの内陸であるにも関わらず、海洋気候の影響を強く受けています。夏でも雲の影響により気温の上昇が和らげられるため、クナワラのシラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンは長い生育シーズンのもとタンニンがしっかり熟します。

この地域の土地は「テラ・ロッサ」と呼ばれる赤い砂質ローム層が石灰岩の上層を覆っています。肥沃でありながら、排水性にも優れた土壌で、凝縮した風味のブドウが実り、60年代からオーストラリアを代表するプレミアムワインを産出してきました。テラ・ロッサが広がるクナワラには現在、30軒ほどの小規模なワイナリーがあります。

クナワラ・パトロン賞授与

2016年1月、ダグはクナワラの地域の発展と促進に貢献したことを称える “Coonawarra Patron” の称号を授与されました。ダグは1983年に創設されて以来のクラワラ栽培家組合のメンバーとして、1986年から2005年までは会計を、1990年と1991年には財務代表役を務めました。この称号はクナワラの地に根ざしたダグ・ボーエンの長年の活動と功績が認められたものです。

芳醇でピュアなダークベリーの果実をクナワラの特徴であるミントのニュアンスが縁取り、生き生きとスパイシー。オーク樽由来のきめ細かく粉っぽいタンニンが味わいの骨格をなしている。

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