ピザに合うのは赤?白ワイン?どっちがおすすめ?

ピザに合うのは赤?白ワイン?どっちがおすすめ?
ピザに合うのは赤?白ワイン?どっちがおすすめ?

イタリア生まれの「ピッツァ」は、イタリアの国民食です。19世紀末にアメリカに渡り、「ピザ」として広まり、世界で親しまれるようになりました。

ピザの人気のゆえんは、カジュアルにわいわい楽しみながら食べることができることです。では、ピザを食べるとき、どんなワインを合わせたらよいのでしょうか。

今回は、ピザに合うワインをご紹介します。

ピザとワインのペアリングルール

ピザには赤ワイン?白ワイン?

ピザには、白ワインが合うでしょうか。それとも、赤ワインが合うでしょうか。ピサは口の中に広がるジューシーさが少ないため、赤ワインより、白ワインもしくはスパークリングワインのほうがペアリングしやすいです。また、ロゼワインもおすすめです。タンニンの強い赤ワインは避けたほうがよいでしょう。赤ワインを合わせたい場合は、軽やかな味わいの赤ワインをチョイスするのがおすすめです。また、リッチなトッピングのピザなら、ある程度しっかりとした赤ワインも合わせることができます。

ピザの分類ごとのペアリングワイン

ピザは、大きく分けて、トマトソースがのっているものと、のっていないものに分類されます。トマトソースが使われているピザを「ロッサ(赤の意)」、トマトソースが使われていないピザを「ビアンカ(白の意)」と呼びます。

ロッサのピザには、トマトの酸味があります。そのため、酸味の強いワインは、トマトの酸味をさらに強調してしまいます。酸味が中程度のワインがおすすめです。

ビアンカのピザには、トマトソースを使わないぶん、たいていチーズがたっぷり使われています。そのため、チーズの脂肪分があります。したがって、脂肪分を中和してくれるような酸味のしっかりした白ワインがマッチします。

ピザのトッピングごとのペアリングワイン

ピザは、トッピングにより味わいがかなり変わります。デリケートな味わいやシンプルなトッピングのピザには、それほど複雑でない香りの若いワインを合わせるとベターです。また、いろいろな具がのったピザには、少ししっかりめのボディーのワインを合わせるとおいしく楽しむことができます。

ここで、ピザの種類ごとにおすすめのワインをご紹介します。

マルゲリータに合うワイン

ピザの王道といえば「マルゲリータ」です。イタリアの国旗の色に例えられ、トマトソースとモッツァレラチーズとバジルがのったピザです。

1889年、ナポリを訪問していた当時のイタリア王国のマルゲリータ妃のために焼かれ、王妃が気に入ったことから、この名前が付けられました。

本家イタリアでもマルゲリータは一番人気のピッツァです。

シンプルな味わいのマルゲリータには、グレーコ・ディ・トゥオーフォがぴったりです。

ナポリのあるカンパニア州のワインと、ナポリ生まれのピザとの組み合わせは最高のマリアージュです。

テヌータ・ポンテのグレーコ・ディ・トゥーフォは、華やかなブーケが続き、味わいはやわらかです。酸味がありすぎず、しっかりとした骨格ながらデリケートでバランスがとれています。きりっとした辛口で、かつエレガントさもあります。

クワトロ・フォルマッジに合うワイン

クワトロ・フォルマッジに合うワイン

トマトソースを使わないビアンカのピザ代表の「クワトロ・フォルマッジ」。クワトロは4、フォルマッジはチーズの意で、文字通り4種類のチーズをトッピングしたピザです。

伝統的なクワトロ・フォルマッジは、モッツァレラ、フォンティーナ、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノを使います。

チーズたっぷりのクワトロ・フォルマッジには、北イタリアのフリウラーノ・コッリオを合わせましょう。

コンティ・フォルメンティーニのフルラナ・フリウラーノ・コッリオは、フラワリーな香り、アーモンドやハチミツのニュアンスがあり、アロマ豊かなワインです。口当たりはなめらかでやわらかく、心地よい味わいです。

ピッツァ・ナポリに合うワイン

ピッツァ発祥の地であるナポリの名前が付いているピッツァ・ナポリのトッピングは、トマトソース、アンチョビ、ケイパー、ニンニクです。

アンチョビとケイパーの塩気には、塩味(えんみ)のあるワインを合わせると、塩っぽい味わいが調和します。また、ワインの酸味も、ピザの塩気とマッチし、ワインもピザも進むマリアージュになります。

ナポリという名前のピザですから、それだけにナポリのあるカンパニア州で造られるワインのファランギーナがおすすめです。

ヴィノジアのファランギーナは、グレープフルーツやライムなどの柑橘系の香り、ジャスミンのニュアンスで、さわやかなアロマがあります。しっかりとした酸味とミネラル感があり、はっきりとした輪郭のある味わいです。

ベジタリアンピザと合うワイン

ベジタリアンピザと合うワイン
ベジタリアンピザと合うワイン

トマトソースとモッツァレラに野菜をたっぷりのせたピザは、野菜のうまみを楽しむことができ、ヘルシーなのもうれしいところです。ナスやズッキーニ、パプリカ、玉ねぎなど、いろいろな種類の野菜をのせます。

野菜ピザには、ロゼワインをペアリングしてみましょう。野菜の甘みとロゼの酸味がちょうどよくバランスをとってくれます。

シチリア島のドゥーカ・ディ・サラパルータのコルヴォ・ロゼは、ほどよい酸味がフレッシュで、シチリアの太陽が感じられるワインです。ラズベリーのニュアンスがフルーティーで、味わいに厚みがあります。

カプリチョーザと合うワイン

カプリチョーザは、気まぐれなという意味の通り、いろいろな具をのせたピザです。クラシックなトッピングは、トマトソース、モッツァレラ、ハム、マッシュルーム、黒オリーブ、オイル漬けのアーティチョークです。

たくさんの具材がのっているため、リッチな味わいのピザです。そのため、合わせるワインは赤ワインとなります。そのなかでもアロマ豊かなリパッソがおすすめです。

リパッソは、ワイン愛好家が虜になるアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラの産地であるヴァルポリチェッラ地方で造られるワインです。リパッソとは「再度おこなう」という意味で、リパッソはアルコール発酵をさせたあとに、アマローネのしぼりかすを加え再度アルコール発酵をさせて造られます。リパッソは値段が控えめながら、高級ワインのアマローネの風味を楽しむことができることから、人気のあるワインです。

コルテフォルテのヴァルポリチェッラ・リパッソ・クラッシコ・スペリオーレは、プルーンやクロスグリなどの黒っぽい果実の香り、なめし皮や胡椒などのスパイス香があり、それらの複雑な香りが味わいにも感じられます。しっかりしたボディーでコクがあります。

サルシッチャとキノコのピザと合うワイン

サルシッチャとキノコのピザと合うワイン

イタリア発祥のサルシッチャは、豚肉とスパイスの腸詰めです。最近では、サルシッチャ作りもちょっとしたブームですよね。風味があり、豊かな味わいで、肉自体のうまみを楽しむことができます。特にキノコと相性がよく、サルシッチャとキノコのピザは、味わい深いピザになります。

しっかりした味のサルシッチャのピザには、ワインもしっかりとした味わいのものをチョイスしましょう。特に、南イタリアのプリミティーヴォがおすすめです。プリミティーヴォの熟した果実味がサルシッチャの強い味わいにマッチします。

マッセリア・リ・ヴェリのオリオン・プリミティーヴォ・サレントは、熟したチェリー、シナモンやナツメグの香りがあり、口の中でアロマが広がり、まろやかな味わいです。

まとめ

いかがでしたか?ひとことでピザといってもいろいろです。カジュアルフードですから、合わせるワインも比較的カジュアルなものが多いです。お好みのトッピングのピザに、ワインをぜひ合わせてみてください。

太田 由歌
イタリア在住ワインコーディネーター。 2004年よりフィレンツェ在住。イタリアソムリエ協会ソムリエ資格保持。 トスカーナのワイナリーツアーを企画・主宰し、通訳案内もしている。 フィレンツェ・イン・タスカ代表