イタリア・ヴェネトワインの魅力 おすすめやその特徴

ヴェネト地区のワインについて

水の都ベネチアが有名なヴェネト。ドロミテ山脈からアドリア海まで延びるイタリア北東部の州です。アルプスに近い涼しい気候から、ガルジェネーガのブドウから造られるソアーヴェやフルーティーなピノグリジオなど、フレッシュでさわやかな白ワインがたくさん造られています。一方、アドリア海やガルダ湖近くの暖かい地域では、アマローネなど有名な赤ワインも生産されています。様々な気候の中で造られるワインの種類も多様。今回はそんなヴェネト地区のおすすめワインを紹介していきたいと思います。

イタリアを代表するスプマンテ「プロセッコ」

ヴェネトといえば、スパークリング(イタリア語ではスプマンテ)のプロセッコ(Prosecco)。プロセッコはヴェネツィア北部で生産されるグレーラブドウを使った発泡ワインです。

甘さ具合がボトルに記載されています。

・Brut(ブリュット)残留糖1リットルあたり最大12g

・Extra Dry (エクストラドライ)残留糖1リットルあたり最大12?17g

・Dry(ドライ)?残留糖1リットルあたり最大17?32g

辛口好きの方はブリュットを。少し甘めが好きな方はドライを選んでみてくさいね。

プロセッコはシャンパンより低い価格帯で販売されているので、ちょっと嬉しいことがあったから、軽く乾杯したい!という時にも気軽に楽しむことができます。コストを抑えて造れるのは製造方法の違いが大きな理由です。プロセッコは最初の発酵が完了すると、個々のボトルにワインを入れるのではなく、ガラス質のエナメルで覆われたステンレス鋼の容器で二次発酵します。この方法は、コストが安くスタッフの管理が容易なので、お手頃価格で楽しむことができるというわけです。食前酒として冷やして飲んだり、ミモザとベリーニなどのカクテルにして飲むのもおすすめです。
フルーティーでフレッシュ、少し甘みがあって飲みやすいプロセッコは女子会にもぴったり!ゴージャスなボトルデザインが特徴のボッテガのプロセッコはちょっとしたお祝いや手土産としておすすめです。

フレッシュで爽やかな白「ソアーヴェ」

イタリアワインの白ワインといえば、やっぱりソアーヴェ(Soave)!ワインと中世の城で知られるソアーヴェ地方。アルプスに近い涼しい気候から、ガルジェネーガのブドウから造られたソアーヴェやフルーティーなピノグリジオなど、DOC/Gでは白ワインのみ生産しています。ソアーヴェには石灰質土壌や火山性土壌など場所によって土壌の種類が異なります。その影響を受けながらさまざまな味わい・香りを持つワインが生み出されています。

爽やかな辛口白ワインが多いですが、レチョート・ディ・ソアーヴェはイタリアの甘口ワインとして初めてDOCGに認められたワインです。

ソアーヴェはヴェネトでよく食べられるアンチョビやボンゴレパスタとよく合います。冬の週末には蟹や牡蠣をイタリア風に料理して、ソアーヴェと合わせるのがおすすめ。ちょっと特別なイタリアンディナーの完成です!

エレガントなアマローネが有名「ヴァルポリチェッラ」

ガルダ湖のほとり、渓谷の急斜面にぶどう畑が広がるヴァルポリチェッラ。生産のほとんどは赤ワインで、地域で最も有名なブドウ・コルヴィナをメインに造られています。レチョートとアマローネはアルコール15?16%のフルボディですが、他のワインは約11%の穏やかで軽いワインがほとんどです。サワーチェリーが香るワインはドライでフルーティー、フレッシュな味わいを楽しめます。

代表的な3つのワインを紹介します。

・アマローネ・デッラ ヴァルポリチェッラ(Amarone della Valpolicella)DOCG

・レチョート・デッラ ヴァルポリチェッラ(Recioto della Valpolicella)DOCG

・ヴァルポリチェッラ・リパッソ(Valpolicella Ripasso)DOC

どれもコルヴィーナのブドウを主に使用し、ロンディネッラやモリナーラを混ぜて造られます。3つとも使われるブドウは同じですが、製造方法が異なります。ヴァルポリチェッラでは、ブドウの糖度を濃縮するために「乾燥させたブドウ」つまりレーズンを使うワインが伝統として残っています。昔のギリシャやローマではワインのアルコール度数を増やす唯一の方法でしたが、今となってはとても珍しい手法です。このワインが「レチョート」と呼ばれ、赤、白、辛口から甘口まであります。同じ手法で、すべてのブドウ糖がアルコールに発酵されたワインが「アマローネ」です。アマローネはイタリアの最高級赤ワイン。ワイン愛好家の間でもファンが多く、世界中で愛されています。プラムやラズベリー、スパイスの複雑な香りが広がるエレガントさが魅力です。

「リパッソ」は20世紀後半に生まれた新しいワイン。まずはヴァルポリチェッラDOCを発酵させます。次に、アマローネとレチョートから残ったブドウの皮の搾りかすを使用して、2回目の発酵をするのです。ヴァルポリチェッラの軽くてしなやかな特性とアマローネとレチョートのわずかに苦くレーズンのようなノートが融合し、より豊かで深いワインとなります。21世紀にアマローネの生産が増加するにつれて、ワイン市場にリパッソが普及しました。アマローネの生産者も「第2ワイン」のタイプとしてリパッソを生産しています。そんなリパッソは別名ベビー・アマローネとも呼ばれ、アマローネの魅力を気軽に楽しめるワインとして親しまれています。

フルーティで気軽に楽しめる「バルドリーノ」

ガルダ湖南東の海岸沿いにあるバルドリーノ。明るい日差しや湖の温和な気候、雨を乾かす新鮮なそよ風はブドウにとって天国のような環境です。使用されるブドウは、コルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラ、モリナーラなど。ヴァルポリチェッラで使われるブドウと同じですが、味わいは全く異なります。フルーティーで香り高く、レッドチェリーやブラックフルーツのフレッシュなアロマに穏やかなタンニン、ほんのりとしたミネラルを含む味わい。その軽快でフレッシュな味わいは、フランスのボジョレーと比較されることが多いようです。

軽くてフルーティーな味わいは肉とも魚や野菜ともよく合うので、毎日の食事と一緒に気軽に楽しめるワイン。残暑の暑い日には少し冷やして、秋のアウトドアシーンにワイワイしながら飲むのもおすすめです。

ヴェネトワインの魅力

北にアルプス、西にガルダ湖、南東にアドリア海と、さまざまな気候のもとで多種多様なワインが造られているヴェネト地区。その多様さがヴェネトの大きな魅力ではないでしょうか。スプマンテ「プロセッコ」に白ワイン「ソアーヴェ」、赤ワイン「アマローネ」。どれもイタリアを代表する素晴らしいワインです。

気取りすぎずに飲めるヴェネトワイン。美しい水の都ヴェネツィアを、ゆっくりと船で行き交うする情景を思い浮かべながら楽しんでみてください!

Saki
フランス人の夫とポーランドに在住中。週末の楽しみは、ワインに合う料理を作り、食とワインを楽しむこと。フランスやイタリアのワインを飲むことが多いです。辛口の白ワイン、フルーティーで少しタンニンのきいた赤ワインが好物。