イタリアワイン|5つのおすすめ産地と特徴

世界一のワイン生産量を誇るイタリア。イタリアには20の州がありますが、全ての州でワインが造られています。日本で地域ごとに名産や郷土料理があるように、イタリアのワインにも産地(地域)ごとに特徴があります。今回はそんなイタリアワインのおすすめ産地とその特徴を紹介していきます。

イタリアワインの格付け「DOC法(原産地呼称管理法)」について

産地の紹介をする前に、知っておきたいのがイタリアワインの格付けについて。ワインのボトルを手に取ると、ラベルに次に分類のいずれか(DOC,VDTなど)が表示されていることがよくあります。この格付けは1963年にワインの品質を保証するために始まりました。ワイン法で各格付けごとにブドウの産地や品種、製法などが細かく決められています。

このイタリアのアペラシオンによる格付けにはDOCG, DOC, IGT, VDTの4つがあります。

最高品質の DOCG

DENOMINAZIONE DI ORIGINE CONTROLLATA E GARANTITA(統制保証付原産地呼称ワイン)

DOCの後ろの「G」は「Garantita」の略。Garantitaはイタリア語で「保証された」という意味です。DOCGに分類されているワインは最も優れた品質を保証されています。 1980年にこの名前が導入され、ピエモンテとトスカーナから4種類の優れた品質のワインに授与されました。現在、イタリアには77のDOCGがあります。

高品質な DOC

DENOMINAZIONE DI ORIGINE CONTROLLATA??(統制原産地呼称ワイン)

DOCが与えられているワインは、IGTよりも具体的に産地や製造方法が指定された、上質なワインを表しています。DOCに分類されているワインはブドウの品種、醸造方法、熟成時間などが細かく決められています。

地元産のブドウを使った IGT

INDICAZIONE GEOGRAFICA TIPICA(地域特性表示ワイン)

IGTワインの特徴は、使用されるブドウの産地が指定されていることです。ラベルに名付けられている地域のブドウを85%以上使って造られています。さらに各IGTの生産規則に定められた基準を満たす必要があり、IGTには高品質なワインがたくさんあります。これらのワインはイタリア独特のブドウ品種以外の品種から造られているものがほとんどです。(カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネなど)

テーブルワイン VDT

VINO DA TAVOLA(テーブルワイン)

VDTは、原産地が明示されていないワインです。テーブルワインにはさまざまな品種が混合されていることがほとんどです。

2009年の改訂以降の格付け3つ

2009年の改訂によって格付けは3つとなりました。けれど、イタリアでは従来の格付け表記も認められているので、現在は両方の格付けが混合しています。

DOP(保護指定原産地呼称ワイン)

優れたワインを示すDOCGとDOCがこのDOPに統合されました。

I.G.P.(保護指定地域表示ワイン)

イタリアワイン法のIGTに当たります。

VINO

イタリアのワイン法のVDTに当たり、テーブルワインを指します。

イタリアワインおすすめの産地5選とその特徴

イタリアで全土で数多く種類のワインが生産されていますが、高品質なワインを生産する3つの主要地域があります。トスカーナ、ピエモンテ、ベネトです!

3大主要地域にエミリア・ロマーニャとシチリアを加えた5つの地域がおすすめ産地です。それぞれの特徴を紹介していきたいと思います。

イタリア北部

1.プロセッコの産地【ヴェネト】

ヴェネトといえば、スパークリング(イタリア語ではスプマンテ)のプロセッコ。プロセッコはヴェネツィア北部のヴァルドッビアーデンと呼ばれる地域で生産されるグレーラブドウを85%以上使った、白の発泡ワインです。

アルプスに近い涼しい気候から、ガルジェネーガのブドウから造られたソアーヴェやフルーティーなピノグリジオなど、フレッシュでさわやかな白ワインも多く造られています。アドリア海やガルダ湖近くの暖かい地域では、ヴァルポリチェッラ、アマローネ、バルドリーノなどの赤ワインも生産されています。

2.イタリアで一番DOCGとDOCが多い【ピエモンテ】

ピエモンテは他のどの地域より多くのDOCGワインを生み出しています。小さな家族経営のワイナリーが数多く集まる地域です。品質重視の評判が高いワイナリーが多く、イタリアの「ブルゴーニュ」とも呼ばれています。ピエモンテは赤ワインがとても有名で、中でもバローロ、バルバレスコはイタリアワインの王様とも言われています。

ピエモンテを代表するワインと人気のブドウ品種は主にネッビオーロ、バルベラ、ドルチェットです。ネッビオーロから造られるワインは、タールとバラのブーケに、繊細な舌触りでキメ細やかなタンニンが特徴です。バローロとバルバレスコもこのネッビオーロから造られています。バルベラから造られるワインはクラシックなイタリアンスタイル。控えめなタンニンに強めの酸味と程よい複雑さを備えた、フルーティーでチェリーが香る赤ワインです。ネッビオーロをベースとするワインよりも渋みが少なく、1?2年のヴィンテージで楽しめます。ドルチェットから造られるワインは食欲をそそる苦味が穏やかな辛口赤ワイン。酸味とタンニンのバランスが取れたキレのあるワインを生産しています。

3.ランブルスコの生産で有名【エミリア・ロマーニャ】

国内で最も古いワイン生産地の1つ、エミリア・ロマーニャは、ランブルスコの生産で有名です。ランブルスコには様々な種類がありますが、特にスパークリング(微発泡)の赤ワインが有名です。少し甘口でアルコール度数が低いものが多く、高い酸味とベリーの香りがします。ランブルスコはエミリアロマーニャの郷土料理に多い、濃厚な肉料理やクリーミーなラザニアなどにぴったりとマリアージュします。

イタリア中部

4.イタリアで最も有名ワイン・キャンティの産地【トスカーナ】

トスカーナはイタリアで最も古いワイン生産地で、その歴史は紀元前8世紀にまでさかのぼります。トスカーナワインの多くはサンジョヴェーゼブドウから造られています。サンジョヴェーゼは、環境によってミネラルからフルーティーまで、さまざまなフレーバーが広がります。イタリアで一番有名なキャンティもサンジョヴェーゼ80パーセント以上で造られています。サンジョヴェーゼブドウ100%で作られたブルネッロ・ディ・モンタルチーノは「奇跡のワイン」と呼ばれ、バローロ、バルバレスコと並んでイタリアワインの「3大銘酒」と言われています。

イタリア南部

5.シチリア

地中海で最大の島であるシチリア。暖かく温暖な気候はワインの栽培にぴったりで、イタリアで一番ブドウ畑の多い地域でもあります。白ワインが生産の60%を占めています。

シチリアで有名なお酒はワインをブランデーで強化したマルサラワイン。マルサラ酒はブドウからモスト(ジュース)を搾汁して発酵。ブランデーやワイン蒸留酒などを添加し、糖度を残したままアルコール度数を高めて熟成させたDOC(原産地統制呼称)ワインです。

温暖な気候の中で造られた濃くてリッチでフルーティーな赤ワインもおすすめ。中でもネロダヴォラは果実味とアルコール感と酸味を合わせ持つ濃厚でコクのある、シチリアらしい赤ワインが楽しめます。

イタリアワインをはじめるなら5つの産地から

「イタリアワインにあまり詳しくないけどチャレンジしてみたい!」という方。まずはぜひ、5つの代表的な産地、ヴェネト・ピエモンテ・エミリア・ロマーニャ・トスカーナ・シチリアのワインから試してみてください!

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