【フランスワイン】はじめに覚えたい!10の産地とその特徴

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フランスワインにとって産地とは

フランスワインのラベルにはぶどうの品種が記載されてないものがほとんどです。「フランスワインを初めたばかり」「ワインをあまり飲まない」という方は、少し選びにくく感じることもあるかと思います。

「フランスワイン の産地」を知ることから、はじめてませんか?

フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあります。産地の特色を知ることで、ワインの味が想像しやすくなり、ワイン選びに役立つはずです!

今回はフランス全土に広がる様々な産地から、人気で代表的な10の産地を厳選しました。

【フランスワイン】10の産地とその特徴

【北部】

1. シャンパーニュ(Champagne)

フランスで最も北にあるブドウ園です。シャンパーニュのブドウ畑は、2015年からユネスコ遺産にも登録されています。

シャンパーニュ地方といえば、世界で最も有名なワイン「シャンパン」。シャンパンはシャンパーニュで生産された、発泡ワインのことです。他の場所で生産されたスパークリングワインはシャンパンではありません。シャンパンといえば「シャルドネを使った白」のイメージが強いですが、「ピノ・ノワール」と「ピノ・ムニエ」の2種類のブドウを使った赤いスパークリングも生産されています。

2. アルザス(Alsace)

ドイツとスイスの国境に位置するアルザス。ローマ軍によってブドウの栽培が導入されました。

アルザスといえば、「リースリング」というブドウの品種から造られた白ワインが有名です。リースリングワインといえばドイツでも有名ですが、アルザスで生産されるリースリングワインはドライで辛口な味わいが特徴です。アルザスで生産されるワインは、ヨーロッパで最も有名で高価なワインの1つでもあります。

【中央部】

3. ロワール(Loire)

ロワールは、フランスで一番長いロワール川の周りに形成された広大なワイン産地です。フランスで1番の白ワイン生産地でもあります。「4大ロゼ」と言われる、甘口?辛口のロゼも有名です。

広大なロワールでは、様々な土壌、気候から多種多様のユニークなワインを生み出します。その多彩さゆえにワイン好きでも、すべてを把握するのは難しいそうです。赤やロゼ、辛口白~甘口白、スパークリングと様々なワインが造られています。ブドウの品種もたくさんあり、ヴーブレの「シェナン」やサンセールの「ピノ・ノワール」など、珍しい品種も楽しむことができます。

4. ブルゴーニュ(Bourgogne)

世界的にも有名なワイン産地、ブルゴーニュ。フランスの中央東部に位置し、2015年からユネスコ世界遺産に指定されています。

小さな地域ですが、その影響は非常に大きく、フランスで最高級のワインを数多く造っています。ブルゴーニュのワインは、赤も白もミネラルが多く、エレガントで香り豊かな味わいが特徴です。

ブルゴーニュ地区では赤ワインは「ピノ・ノワール」白ワインは「シャルドネ」からと単一のブドウ品種からワインが造られます。どちらも世界的に有名で高い評価を得ています。

白ワインが生産の6割を占めていて、特に「シャブリの辛口白ワイン」はとても有名。素晴らしいワインです。

5. ボジョレー(Beaujolais)

ボジョレーは、ブルゴーニュのすぐ南にある地域の名前です。

日本でも有名な「ボジョレー・ヌーボ」は、その年のブドウの出来を確認する試飲酒です。全世界で毎年11月の第3木曜日に発売され、お祭り的なワインとなっています。

淡い赤ワインが有名なボジョレー。ボジョレーの赤ワインは全て「ガメイ」という品種のブドウから造られています。フルーティーでフレッシュ。軽めで爽やかな味わいです。

ボジョレーといえば赤ワインが有名ですが、シャルドネを使った白ワインもつくられています。ほのかに酸味があり、フローラルな香り。あまり知られていないボジョレーの白ワインですが、とても高品質でおすすめです。

【南部】

6. ボルドー(Bordeaux)

ボルドーのブドウ畑は、世界で最も大きく、最も古いと考えられています。何世紀にもわたって生き残ってきた並外れたノウハウ。数々の名門グランドクリュがあり、ワイン愛好家、コレクターを夢中にさせています。

ボルドーのワインは複数の品種をブレンドして造られた赤ワインが中心です。また、その中でもジロンド川を挟んで右岸と左岸で味の特徴が異なります。

左岸の赤ボルドーは、「カベルネソーヴィニヨン」と「メルロー」をブレンドした大胆でドライな味わいが特徴。「ボルドーの赤ワイン」といえば、この左岸の渋みがあり、力強いした赤ワインをイメージする人が多いと思います。

右岸の赤ボルドーは、ほんのり柔らかく、素朴な赤ワイン。主にメルローとカベルネフランで作られ、ブラックチェリー、ミントの風味があります。

ボルドーワインのボトルは「いかり肩」が主流。ボルドーワインのようにタンニンが感じられる重めの赤ワインはこの「いかり肩」のボトルが採用されることが多いです。

7. ローヌ(Rhone)

ローヌは古くからワイン文化の中心地です。フランスでのブドウ栽培は、紀元前4世紀にギリシャ人によって南フランスで始まりましたが、実際にブドウ畑を作ったのはローマ人です。ローマ人はフランスを通る道路として「ローヌ」を使用し、途中でいくつかのブドウ畑が作っていきました。

ローヌ地域のワインの大半は赤とロゼが占めています。また、北部と南部で味わいの特徴が異なります。北部は「シラー」というブドウで造られた、スパイシーで力強い味わいの赤ワイン。南ローヌは「グルナッシュ」と「シラー」などをブレンドしたワインが有名です。ローヌ南部のワインは、熟したラズベリー、プラム、乾燥したラベンダーなどフルーティーで優しい味わいが特徴です。

8. 南西部(Sud-Ouest)

南西部はフランスで5番目に大きなワイン産地です。南はピレネー山脈とスペイン、北はボルドー、西は大西洋に挟まれた南西部のブドウ畑は、フランスで最も多様でユニークです。ブドウの品種も多数あり、カベルネフランやメルローなどの海洋性の品種に加えて、南西部地域でのみ見られるネイティブの品種もあります。

ボルドーワインが好きだけど、価格が高過ぎる・・・という方におすすめなのが、この南西部のワイン。ブドウの品種、ワイン製造スタイル、品質においてボルドーと非常によく似ています。

特におすすめは「カオール」という地域で造られたワイン。「マルベック」というブドウの品種を使った、タンニンが効いたしっかりと濃縮された味わいの赤ワインが楽しめます。(フランスではコスパの良いワインと言われ、人気があります!)

9. ランドック・ルシヨン(Languedoc-Roussillon)

ランドック・ルシヨンはニームからスペイン国境にかかるフランスで最大のワイン産地。手頃な価格で重い赤ワインを楽しみたい!という方にとてもおすすめです。

ラングドックでは、多くの種類のブドウが一緒に育つため、ほとんどのワインは、様々なブドウをブレンドして造られています。地中海やボルドー地域で育つ「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「メルロー」「シラー」などをブレンドした、フルボディで力強く、果実味が強い赤ワインが楽しめます。

10. プロヴァンス(Provence)

フランスの地中海沿岸に位置し、西はローヌ川、東はコートダジュールに隣接しています。

そんなに大きくはない地域ですが、あまり雨が降らず、太陽の日差しいっぱい。ブドウにとって素晴らしい気候を持っています。プロヴァンスはフランスで最も古いワイン生産地域で、2600年以上にわたってワインが製造されています。

また、プロヴァンスといえば「ロゼ」。ロゼに焦点を当てた唯一の場所です。ワイン生産の88%がロゼに捧げられています。

「産地」を見てワイン選びの参考に

産地ごとに様々な特徴を持つフランスワイン 。「フランスワインを楽しみたい」「でも選び方がわからないという」という方は、ぜひ産地ごとの特徴を参考に、ワイン選びを楽しんでください!

Saki
フランス人の夫とポーランドに在住中。週末の楽しみは、ワインに合う料理を作り、食とワインを楽しむこと。フランスやイタリアのワインを飲むことが多いです。辛口の白ワイン、フルーティーで少しタンニンのきいた赤ワインが好物。